斬新なスタイルで迫る”スタントゲーム”だ!! ストライダー飛竜 カプコン 1989年3月より稼動 |
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Reveiw |
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CPシステム第3弾として発売されたサイドビュータイプのアクションゲーム。 プレイヤーは戦闘、謀報のプロフェッショナル集団”ストライダーズ”に属する「飛竜」を操作し、 全世界を支配する冥王「グランドマスター」の暗殺に向かう。 本作は漫画の連載と同時にゲームを発売するタイアップ企画として制作が開始され、 世界観やキャラクターなどの基本設定となる部分は漫画界で成功していた 本宮企画との共同作業によって作られた。 この基本設定をベースにコミック版とファミコン版、ストーリーの異なるアーケード版の3つが、 それぞれの媒体に特化した内容で制作されている。 アーケード版の特徴としては、それまでのゲームの常識を覆すような斬新かつ多彩なアクションや 映画的な演出効果などを取り入れていたことが挙げられる。 ロシアの帝都から始まり、極寒のシベリア、空中戦艦、アマゾンの秘境などの様々な敵地を舞台に、 飛竜が地を駆け、宙を舞い、絶壁をよじ登り、天井を這い、斜面を駆け下り、敵を斬り裂く――。 キャッチコピーにも書かれている通り、その躍動感あふれる多彩なアクションは、 まるで映画のスタントシーンを見ているようだった。 ステージ間デモの多国籍言語による掛け合いも映画の1シーンのようなインパクトがあり、 本作の世界観を表現する上で欠かせない存在となっていた。 こうした映画的な作りは、アーケード版のプランナーを担当していた四井浩一氏が 映画制作の経験者であったことも無関係ではないだろう。 彼はカプコンを離れた後、「キャノンダンサー」や「ノスタルジア1907 」なども手がけている。 斬新な要素がふんだんに盛り込まれた作品ではあったが、 ”何度もプレイさせる工夫が見られない””結局、1つのパターンに落ち着くため、すぐに飽きてしまう” といった問題点も存在し、注目を集めた割には短命に終わってしまった。 また、演出に凝った作品でありながら、バグによって3面と5面、エンディングの曲が1面の曲に なっているまま出荷されてしまったのも惜しまれてならない。 後に、修正版も出荷されたが、出回った枚数はごく僅かと言われている。 商業的には成功したとは言えないが、ストイックな世界観や魅力的なキャラクター、映画のようなゲーム デザインに魅了されたファンも多く、飛竜は本作以降も続編や 対戦格闘ゲーム(MARVELvsCAPCOM)、ナムコXカプコンなどでも活躍している。 |
遊び方 | |||||
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■操作は8方向レバーに 【ショット】 【ジャンプ】の2ボタン ■レバー横+ジャンプボタンで回転ジャンプキック。 レバー下+ジャンプボタンでスライディングキックが出ます。 ■壁につかまっている時は上下で移動できる他、レバーを背中側に 入れてジャンプしたり、レバー下+ジャンプで降下することができます。 ■天井にぶら下がっている時は左右で移動、下で降下、 鉄骨などにぶら下がっている時はレバー上で乗っかることができます。 ■敵が運んでくるアイテムボックスで飛竜をパワーアップしてください。 ■体力が無くなったり、穴への落下、時間切れで1ミスです。 ・全5STAGE 1周エンド ・コンティニューあり エンディングあり ・エクステンド/20000、40000、以降60000Pts毎 |
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アイテム | |||||||||||||||||
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3つのオプション | ||||||
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プロローグ | ||||||
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―――AD2048年、冥王歴元年。 絶対の防衛力を誇るロシア帝都に潜入する、ひとりの暗躍者がいた。 その腰に差した武器は、プラズマエネルギーによってあらゆる物体を切断する光剣、”サイファー”。 肩にはカマに似た登行器を携帯している。 彼の属する”ストライダーズ”はどんな依頼にも応じる戦闘、謀報のプロフェッショナル集団であり、 今、彼は、最も重要かつ危険な任務についていた。 全世界を支配する謎の冥王 ”グランドマスター” を消す。 いったい誰がこんな恐るべき任務を依頼したのか。 しかし彼がプロの暗殺者である限り、その人物について語るはずはなかったし、彼自身にも興味はなかった。 この時、すでに全世界、全人類は”グランドマスター”の足元にひざまずいていたのだ。 その偉大なる冥王に対する最後の反逆者。 彼は、その鍛錬された体技によって帝都の伽藍を登り、兵を斬り倒し、高層ビルの谷間を飛び渡る。 彼の名は飛竜―――。 |
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攻略メモ | ||
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■サイファーはレバーを上下に振りながら出すと、モーションがキャンセルされて通常より速く連打できます。 ■回転ジャンプキックの着地際とスライディングには攻撃判定があり、耐久力の低いザコを倒すことができます。 ■天井や壁につかまった状態ではサイファーを振るスピードが落ちます。 耐久力のある敵に対しては、できるだけ地上に立った状態かジャンプ中に攻撃する様にしてください。 ■オプションは赤いライフが無くなると消えてしまいますが、ライフの残りを1にしてからオプションを取り、 その後回復すれば、飛竜が死ぬまでオプションを付けた状態を維持できます。 ■↑の応用で、オプションB(タイガー型)を出してからライフを残り1にしてオプションBを取ると、 最後のライフに2つのオプションを付けることができます。 ■飛竜は斜面を駆け下りると移動速度が上がり、遠くまでジャンプできる様になります。 ■難易度はノーミスで進むと上昇し、ミスを重ねると低下します。 STAGE別攻略
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コミック版 ストライダー飛竜 | |
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今は亡き「コミックコンプ」で1988年5月〜同年10月まで連載されていた漫画版飛竜。 描いているのは基本設定の制作段階から企画に携わっていた和田たつみ氏、ほか、 原案はカプコン、脚本は柴哲朗氏となっています。 物語は全人類に小型の端末を埋め込んで支配することを目論む企業体と、 それに巻き込まれた飛竜の戦いを描いたもの。 時系列はアーケードと同じ2048年ですが、内容はまったくの別物のパラレルワールド的な 物語になっていて、グランドマスターや反重力装置、SOLOといったキャラクターは一切登場しません。 その代わり、ゲーム中には出てこなかったストライダー本部や他のメンバーの存在にも触れているので、 「飛竜」の世界に興味のある方は一度読んでみる価値はあると思います。 漫画としても普通に楽しめますが、1つだけ難点を挙げるとすれば、絵が本宮企画特有の 男臭さに溢れている事でしょうか。 ゴン太眉毛の熱血飛竜はマブカプや飛竜2から入った世代には違和感があるかもしれません。 今でも古本屋で見かけることがあるので、興味のある方は探してみてください。 |