スペースインベーダー
タイトー  1978年7月より稼動


Review
インベーダーブーム」という日本のビデオゲーム史上空前の
社会現象を巻き起こした歴史的な作品。
ゲーム内容は迫り来る55匹のインベーダーをビーム砲で全滅させるというもの。
手前のシールドで防御しながら撃ち込み、全滅させれば1面クリア。
残機があってもインベーダーが下まで来るとゲームオーバーとなってしまう。
シンプルな内容だが、敵が攻撃してこないゲームが主流だった当時
”攻めて来る敵を迎え撃つ”というコンセプトが大変画期的だった。
UFOのミステリーポイントや、裏技の元祖ともいえる名古屋撃ち
レインボーといった攻略テクニックも生まれ、これらの技をまとめた
日本初の攻略本も発売されている。
ブームは後のテトリスやストIIなど比べ物にならないほど大きいもので、
マスコミの加熱報道、100円玉の増発、ゲームセンターの原型である
インベーダーハウスの乱立
など、様々な社会現象を巻き起こした。
この後、TVゲームは日本を代表する産業へと大きく成長し、
世界のゲーム市場をリードしていく事になるのだが、
スペースインベーダーはその出発点とも言える作品なのだ。
画面の上にセロファンを貼ったタイプが最も普及したと言われている。


遊び方
 ■操作方法は2方向レバーとビーム発射ボタンのみ。
 ■横移動しながら1ラインずつ降りてくるインベーダーをビーム砲で全滅
   させれば1面クリア。インベーダーが下まで到達すると残機があっても
   
GAMEOVERになります。
 ■4つの
遮蔽板は攻撃を防御できるので上手く活用しましょう。
 ■時々上方に飛来する
UFOを倒すと50〜300Pts入ります。
 ■インベーダーの攻撃を受けると1ミスです。


 ・1周9面
 ・クリア後は2面からループ
 ・コンティニューなし  エンディングなし
 ・エクステンド/1500Ptsのみ
これほどのヒット作でも制作は西角友宏氏1人だったというから驚きだ。


 攻略メモ
 ■弾を撃ってくるのはその時点で前列にいるインベーダーだけです。奥の列は攻撃してきません。
 ■インベーダーが降りてきて
砲台と密接した状態になると、そのインベーダーの攻撃は当たりません
   この現象を利用して目前まで引き付けたインベーダーを一気に倒すのが
名古屋撃ちです。
   名古屋撃ちを使うには、左の3〜4列を倒して攻撃を避けるスペースを作ってください。
   この時、左上端の1匹を残しておけば残りの列が左まで来なくなります(右図)。
 ■
UFOの得点には法則があり、ビーム砲の8発目と15発目て倒すと300Ptsになります。
 ■インベーダーの攻撃は画面内に3発までです。
 1周にかかる時間=約20分
 
普通に遊ぶと結構難しいゲームですが、名古屋撃ちのコツを覚えてしまえば
 あっさり進めるようになると思います。


突然訪れたブームの終わり 
ブームがもたらしたのはメーカーやプレイヤーにとって良い事ばかりではありません。
ゲームに熱中しすぎて勉強しなくなったり、ゲーム代欲しさに恐喝窃盗などの青少年犯罪が増加したことで
世論の反感を買い、ゲーム業者は警視庁の要請に基づいて自粛宣言させられてしまいます。
さらに、マスコミの反インベーダーキャンペーンによってTVゲームが悪者にされ、
これまで賑わっていたインベーダーハウスには客がピタリと来なくなりました。
こうしてブームは突然終了し、ゲームセンターはその後10年近くに渡って”不良の溜まり場
不健全な場所”という負のイメージを背負い続ける事になってしまいます。
学校教師による監視も厳しくなり、ゲーム少年達は不良の喝上げだけでなく、時々巡回してくる
補導員にも怯えながらプレイしなければなりませんでした。

≪関連リンク≫
スペースインベーダー30周年公式サイト
スペースインベーダーエクストリーム」「筐体型コントローラー同梱セット
スペースインベーダー ゲットイーブン 〜逆襲のスペースインベーダー〜
タイトーメモリーズ上、下巻
スペースインベーダー」(ニコニコ動画)


  

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