獣人を蹴散らせ!!
ワイルドファング
テクモ  1989年5月より稼動


Reveiw
獣鬼軍に占領されたバーディク王国を救うために、2人の剣士「デューク」と「フリート」が
戦いを挑むベルトスクロールアクションゲーム。
ユニークだったのが守護神である”しもべ”に乗って戦うシステムで、
小さな主人公の替わりに、巨人ドラゴンなどのしもべが巨大な獣鬼を相手に戦ってくれる。
攻撃方法は普通の打撃技の他に敵の肩に飛び乗って攻撃する”アクセスアタック”があり、
2種類の攻撃と3体のしもべを使い分けながら進んで行く。
獰猛で野性味溢れる獣鬼たちは攻撃を1セット入れると頭部から血をダラダラと流し
さらに1セット入れると血しぶきを上げながら生首が弾け飛ぶ!!
好き嫌いは分かれると思うが、この粗暴で血生臭い表現、世界観が本作の持ち味でもある。
制作を手がけたのは「忍者龍剣伝」と同じストロングチーム。サウンドはメタルユーキ氏によるもの。
システムの根本的な部分は「忍者龍剣伝」をベースにしていると思われる部分が多く、
効果音の多くも「龍剣伝」からそのまま流量されていた。
実際、このゲームは「龍剣伝」と同じ基板で制作されており、ロム交換だけで遊べる事から
短期間、低コストでの開発や「龍剣伝」の在庫処分といった目的があったと思われる。

かなりクセのある内容だが、永井豪や石川賢のようなバイオレンス世界が好みの方にはオススメの作品である。


遊び方
 ■操作は8方向レバーに 【アタック】【ジャンプ】【しもべチェンジ】の3ボタン
 ■アタックボタンで攻撃して敵を倒してください。
   敵に飛び乗ってからアタックボタンを押すと、強力な
アクセスアタックを使えます。
 ■画面下に
のストックがあれば、しもべチェンジボタンでスモークマンか
   タイガーのどちらかにチェンジできます。
   
が無くなってしまったらアイテムで回復してください。
 ■敵を倒すと、倒した敵の生首がアイテムに変化する事があります。
 ■体力が無くなるか、穴への転落、時間切れで1ミスです。


 ・全5ROUND   1周エンド
 ・コンティニューあり  エンディングあり
2面ボスのメデューサにアクセスアタックするスモークマン。敵の肩に乗ってボコボコと殴る。


アイテムの紹介
ポイントUP 得点アイテム。1000Pts
ライフリカバー 体力が1ポイント回復する。
しもべチェンジ しもべをチェンジできる回数が増える。
1UP 残機が1人増える。
召喚の玉 一定時間、無敵のドラゴンに乗る事ができる。
ワイルドファングといえばこのゴリラ。サンシャイン60のキングコングを思い出した人も多いはず。


3体のしもべ
≪タイガー≫
 離れた所から攻撃できるリーチの長さが売りのしもべです。欠点は攻撃力の低さで、
 5回攻撃しないと敵をダウンさせる事ができません。アクセスアタックも時間がかかります。
 後半面ではある程度接近するかしっかり連打しないと反撃を受けやすいので注意しましょう。
≪スモークマン≫
 主人公の替わりにパンチやキックで戦ってくれる頼もしい奴です。
 リーチは短めですが、タイガーよりも攻撃力があり、打撃3発で敵をダウンさせる事ができます。
 アクセスアタックもしっかり連打すれば短時間で済むため、使いこなせればタイガーより強力なしもべになります。
≪ドラゴン≫
 召喚の玉を取ると一定時間だけ乗る事のできる最強のしもべです。乗っている間は完全無敵の状態で、
 穴に落ちることもありません。口から吐くレーザーはボスでさえ一撃で倒すことができます。


Story
現在をさかのぼる事、数千年・・・。平和に満ちたバーディクという王国があった。
ある時、城内で最強の剣士の「デューク」と「フリート」が、王の使いで町を離れ旅に出たその日の夜のこと。
かつて彼等が滅ぼしたはずの「獣鬼軍」が王国を襲い、殺戮と破壊の果てに、一夜にして城を占領したのだった。
兵士達の必死の反撃も虚しく、王をはじめ町中の人々が捕えられ、城の地下に幽閉されてしまった。
「獣の牙を持つもの」―獣鬼軍の目的は、多量の人間の生き血によって大獣鬼「デグロメス」を
復活させることにあったのだ。
知らせを聞いて急ぎ王国に戻ったデュークとフリートは、惨状を目にして驚き、悲しみ、
そして悲しみは熱く燃えさかる怒りへと転じた・・・。
「古よりの我らが護神である巨人よ!猛虎よ!ドラゴンよ!!今こそ我らに力を与えたまえ――!!!」
その祈りが天に達したとき、一閃の稲妻と共に護神が降り立ち、彼等に宿った。
彼らはいま、かつて感じたこともないほどの闘志と力が、体じゅうにたぎったいるのに気付いた。
それは野生の牙、怒れるもののみが持つ戦いの血であった。
急げ戦士達よ!大獣鬼デグロメスの復活は近い・・・・・・。
夜の城を舞台にドラゴンを駆る主人公。獣人と戦う世界観は「アルゴスの戦士」にも通じるものがある。 殺伐とした血生臭い世界観が本作の魅力。野性味溢れる敵キャラクターもカッコ良かった。


攻略メモ
 ■大変わかり難い体力ゲージですが、大まかに分けると炎の長さは6段階に変化しています。
   敵の攻撃力は、6発喰らうとちょうど体力ゲージがゼロになるゴリラのパンチを1とすると、だいたい以下の通りです。
ゴリラのパンチ 1 その他のザコ(3〜5面) 2 4面ボスのブーメラン 0.7
ゴリラの鼻クソ 0 猿が投げる爆弾 1.2 ラスボスの炎 0.7
ゴリキンの棍棒 2 1、2面のボス 2 ラスボスの爪 2
その他のザコ(1〜2面) 1.6 3面ボス 1.5 設置してある爆弾 0
 ■敵側の体力システムに関しては「忍者龍剣伝」とほぼ同じで、打撃技を1セット(タイガーは5発、スモークマンは3発)か
   
アクセスアタックを1セット入れると1度ダウンし、もう1セット入れると倒すことができます。
   全てのザコは1〜2セットで倒せますが、ボスは4セット入れないと倒せません。
 ■敵の攻撃システムも「龍剣伝」と同じです。こちらが敵の攻撃射程内へ入ると武器を振り上げるなどの
予備動作を見せるので、
   その隙にこちらの攻撃を叩き込んでください。この予備動作はラウンドが進むごとに速くなり、タイミングが難しくなります。
 ■本作では
重なった敵に対して同時にダメージを与える事はできません。敵が重なっていたら一度離れて仕切りなおしましょう。
 ■アクセスアタック中も攻撃を受けるので気をつけて下さい。アクセスアタックは途中でもジャンプで中断する事ができます。
   飛び降りる方向も指定できるので、
2人並んだ敵を交互に移動すると効率良く倒せます。
 ■混戦になりやすい場面では
画面を少しずつスクロールさせて、敵を1体ずつ倒しながら進むと楽になります。
 ■設置してある爆弾は、樽を転がしてぶつけるか敵に攻撃させることで爆発し、巻き込んだ敵を倒すことができます。
   
主人公が爆発に巻き込まれてもダメージは受けません
 ■敵の飛び道具で止めを刺されると高確率で
しもべだけが死んで、主人公1人で戦うことになります
   主人公が必死にアクセスアタックする光景はなかなか面白いので、機会があったら試してみてください。
 ■しもべチェンジする際に発生する
無敵時間は敵の攻撃を避ける手段としても使えます。ゴリラやラスボスで活用しましょう。
  ROUND別攻略
 1コインクリアの難易度 ★★★★  クリアにかかる時間=約23分
 「忍者龍剣伝」と同様に基本的な部分はとてもシンプルに作られているゲームです。
 敵の出現パターンを覚えて丁寧に対処していけばクリアはそれほど難しくありません。
 

≪関連リンク≫
ワイルドファング」(ニコ動)

 

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